カジュアル着物
名古屋の情報誌
月刊なごや
【北白川書房】
お配りしています。
http://www.meiten-net.com/kitashirakawa/nagoya/

着物のお手入れ

着用後のシミヌキ、丸洗い等のお手入れも正直屋にお任せください。
洗い張り、紋替え、焼け直し等(見積もりを取ります)
着物の裏生地交換、サイズ直しいたします。
着付、ヘアメイク、前撮りも承ります。(要予約)
お問い合わせ
鶴舞本店 0120-39-0529
和合店 0120-52983-1

悉皆

悉皆とは、着物全般のお手入れのことです。
シミヌキ・丸洗い・洗い張り・仕立直し・焼け直し・染かえ・その他、病と同じ早期発見治療が大切です。
●お問い合わせ
鶴舞本店 0120-39-,529(全国)
和合店 0120-52983-1(愛知)

目次

着物のメンテナンス

卒業式に履いた袴を家で洗ったら線が取れた

袴も昔はウール素材でしたが、現在はポリエステル。でも袴のラインは無いとおかしいですね。着物屋さんへ持参して、プレス加工をしてもらえば元に戻ります。

礼服にシミがついていたので業者に出したら取れてない

シミは取れないシミもあります。早期発見治療が一番です。それからシミの原因が解っていたら、その時に話しておきましょう。シミは職人仕事ですので、ベテランの職人さんの業者がやはり上手です。当店でもシミによって業者をかえてだしています。

成人式に着た着物を結婚式に着ようと思ったらシミがあった

シミに気付かず、タンスに仕舞い込んでしまうことがよくあります。着用後は最低2〜3時間は風通しをして、その後ヨゴレをチェックしましょう。食事をした時は前面部分、トータルでは衿・袖口・裾廻り、雨の日は泥ハネ等、又、汗をかいた場合は長襦袢の汗取りをした方がよい場合もあります。さて、今回の場合は着用後半年も過ぎていました。又、何のシミかも解らないということで、業者で調べてもらうしか仕方ありません。幸にも撥水加工が施してあるようなので、大事にはならないと思います。

夏の附下を着用したのだが、汗をかいたが、どうすればいいか?

まず陰干しをしますが、その前にシミの箇所をチェックします。汗は脇の他、背中・衿・袖口・裾廻りをチェックし、早めに着物屋へご持参ください。絹製品は水分を一番早く吸う繊維なので、早めの処置がポイントです。ポリエステルの品は家で軽く洗濯機にかければほとんどのシミは取れます。気になる様なら着物屋に見せて下さい。尚、購入時に正直屋では、縁加工(撥水・抗菌加工)をお勧めしています。ヨゴレがつきにくく、ついても安価でヨゴレが取れます。ご利用ください。

悉皆屋って何?

今でも営業されているお店もありますが、着物屋が取扱うことが多くなり、こんなお店も少なくなりました。悉皆とは現在のクリーニング屋さんと同じような仕事の他に、染・寸法直し・焼け直し等、毎日着用していた時代にはシミヌキの他に色々な仕事が出来る訳で、そのすべての仕事を商いとしてされていたお店です。仕立もご自分で縫われる方があれば洗い張り、スジ消しなどの仕事もします。紋直し、色替え、シミでも部分的なシミヌキ、丸洗いなど、お客様との対話によって色々な直しがある訳で、病院でいうなら総合病院のような仕事ですが個々で得意な仕事があり、自分で出来ない品はその仕事の得意な方への紹介などもしました。

祖母が私(孫)用に結び糸の白生地を残しておいてくれたが染め屋さんがやめてしまった。

生地の具合を調べ、シワがあったり焼け等を調べ、悪ければ練り直してから柄染めや無地染めをいたします。令和の時代になって柄染めのパンフレットは二種類しかなくなってしまいました。昔は小紋等は生地に染めた見本反もありましたが、私どもの店では利用していません。それでも今ならまだ色の好みも伺い、染めができます。もちろん撥水加工や仕立ても承ります。各店にてご相談下さい。

喪服を古着屋で買ったのだが、紋が違う

紋を変えることは現物を調べてみないと解りません。喪服をレンタルしたり、喪服の古着を購入したりは、昔はしませんでした。なぜなら、着物に悪霊が付いていたりすることを嫌ったからです。
古着屋さんがお寺の近くに多いのは一度寺で「お祓い」をしてから売買をしたからです。
現在でも、知った人からいただく古着は着用者がわかっているからと言われます。
昔は体の弱い子が生まれると、元気な子が着た宮参りの着物の端布をもらい新しい布につけるといったことなど、縁起を担ぐと言われますが、よくなることならどんなことでもする、悪くなることはやめたいと考える、人の思いですね。

振袖の袖付がほつれてしまったんですが、直せますか?
シミなどと同じく有料でお直しいたします。

振袖などは「袖」の扱いになれていないと、袖付けがほつれたり、シミができる場合があります。

【振袖でトラブルにおきやすい動作】
・イスに座り立ち上がる時に袖を踏んでしまう。
・階段の昇り降りの時に踏む
・車のドアに袖をはさんでしまう。
・袖をブラブラさせて走ってしまう。
・イスに座るときに袖を床にたらしてしまい、人に袖を踏まれる。 等

振袖など袖の長い着物を着用された後は、シミと同じく袖付もご確認下さい。

最近はお客様も着物に慣れていない方も多く、袖付がほつれたりすると仕立てが悪いのでは・・・と心配される場合もあります。
しかし、袖付のほつれや破れは仕立てのミスではなく、着用時の動作でおこってしまうことが一般的です。
着慣れると袖の扱いも動作もスムーズになります。

シミと同じく破れほつれも早期の対応が大切です。
また破れの具合などにより料金も異なりますので、着物専門店でご相談下さい。 正直屋各店でも承ります。

クリーニング屋さんに丸洗いに出したがシミが取れていない。

クリーニング屋さんと着物専門の悉皆屋さんとでは溶剤も方法も違います。ゆかたやウール、ポリエステルの素材ならクリーニング店で安価できれいに仕上げてくれます。絹(シルク)素材の品はシミの程度も話し相談してから、部分的シミヌキ又は丸洗いを決めます。現在は専門の悉皆屋さんも、少ないのでシミがついた品を着物屋さんに持参して相談し、やってもらうかどうかを検討するとよいでしょう。初めての場合は、見積もりを取ってもらうのもよいと思います。

着物にシワがついてしまった。

タンスに着物等を入れすぎると開け閉めの時に引っかかったりしてズレ、それがシワになったりしますので詰めすぎないようにしましょう。長い日々でついたシワは専門業者(悉皆屋)又は正直屋にご持参下さい。きれいに直します。ついでにシミのチェックもすると良いでしょう。

撥水加工について教えてください。

車のワックス加工と同じ様なものと考えてくださればよろしい。ワックスも高額のもの、安価なものと色々とあります。やはり金額によって、特に雨への対応効果は違います。着物にする撥水加工もメーカーによって値段も違いますが、基本的には水分は生地の上に載った状態になりますから、ハンカチでこすらずに取ればよろしい。ファンデーションや食べ物のヨゴレ等も上に載った状態にありますから、なるべく早い時期に購入した着物屋さんや専門業者に加工が施してあることを話し、又シミのついたところを報告しましょう。絹物はこんな処理がよろしい。加工が施してあるのにクリーニング屋さんに持参しては、シミの取り方も違い、加工を施した意味がありません。

シミヌキ代金を抑える工夫はありますか?

シミをつけない工夫は意識すること。特にヨゴレるポイントは衿です。平常、洋服姿なので、自然に頭だけ回転させ衿をヨゴしてしまいます。胴体を動かせば上に乗っている頭もいっしょに動き、そうすれば衿はヨゴレません。しかし常に意識し続けることは難しいので着物を着用する機会を多くすれば、自然に体が動くようになります。それまでは撥水加工を施した着物を着用することでシミヌキ代が安価に抑えられるよう工夫しましょう。食べこぼしにはハンカチを用意しましょう。雨の日には、雨コートを着用しましょう。雨コートの無い方は雨を早く取る為、ハンカチを1枚多く持参しましょう。着用の練習にはポリエステル素材の品がよろしい。何度でも家でシミヌキできます。

夏ももう終わり。着用後の着物はどうしたらいいの?

素材によって変わります。まず「ゆかた」綿の素材のものはクリーニング屋さんに出すか、家で軽く押し洗い。汗がぬければOKなので、家で洗った場合は乾いたら軽くアイロンをかけます。ポリエステルの品も上記と同じ。アイロンはかけなくても「シワ」はよりません。絹(シルク)の場合は着物屋さんか着物専門の悉皆業者に出されることをお勧めします。その場合、シミの種類(何でシミになったか?)又、汗をかいた?等を詳しく業者に説明してください。そしてシミの処置は早い方がよろしい。早期発見・早期治療が基本です。ベンジン等の処理をして、輪シミになってしまった等の場合は遠慮しないでお話しください。これも早い処置がよろしい。

知人から振袖を借りたが、きれいにして返したい。

上記の電話がお店に夏に掛かってきました。気持ちはよく解り、お礼とともにきれいにして返されることは、とてもよいことと思います。ただ、少し着物のお手入れ方を勉強されるとよいですね。
チェックポイント
①シミヌキ、丸洗いは着用後なるべく早く処理すること
絹は繊維の中で一番早く水分を吸い、又発散します。病と同じで早期発見・治療がポイントです。
②シミヌキ、丸洗いの方式でクリーニング屋さんときもの業専門の業者ではシミヌキの方法も溶剤も違います。安価を好むならクリーニング屋さんの方です。きもの専門の業者はシミの違いで溶剤を変え、処理します。
③持参する業者をよくチェックしましょう。お店選びは病院選びと同じ。着物屋でも色々あります。値段が解らない場合は多少経費はかかっても見積りを取ることです。

雨降り対策について教えてください。

平成30年の成人式は名古屋では雨でした。近頃の天気予報は1週ぐらい前ならよく当たるようになり、2〜3日前から、振袖用の雨コートが欲しいとの電話が何件もありました。振袖用の雨コートは着用機会も少なく昔から作られる方も少なく、着物屋さんでも在庫を置いてある店は少ないと思います。雨に対する対応策は事前に撥水加工を施しておいて、シミがついても安価で簡単に取れるようにしておく方法が一般的な対応策と考えています。
もし濡れたら、帰宅後早めにタオルで擦らないで水分を軽く拭き取り正直屋にご持参ください。病と同じで早期発見早期対応処置が一番の対応です。そしてなるべく濡れないようにしてください。次にゾーリですが、なるべく泥道を歩かない、事前にゾーリカバーを用意しておく。履いた後は水分をよく拭き取って陰干しをする等の処置をしましょう。

宮参りに着た着物を七五三に利用したい。

宮参りの着物を3才の女の子に利用する場合、平袖を縫い袖に丸みをつけます。肩・腰の縫い上げをし、紐をつけ半襟をつけます。宮参りの着物は7才用には小さくて利用できません。着物・長襦袢の上には帯結びにするか、被布コートを着用します。男子の場合は縫上げ等後、袴をはかせます。3才用・5才用とあり、身長に見合った品を利用、羽織を上から着用します。直しには、2週間ほどいただいていますが、早すぎると身長が伸び、丈が短くなってしまうし、ギリギリでは忙しく着用日に間に合わない場合があります。着物屋さんと相談されると良いですね。

留袖を購入したのだが、着用すると裾がめくれる。

サイズ等を調べたり、裏素材のチェックをしたり、畳んでみるときちんと納まるので、仕立ての問題ではなさそうです。作られた年数がずいぶん経ち、体のサイズが変わった、着付の仕方が悪かった等が考えられます。違う着付師に一度着せていただき、様子を調べてみましょう。又、長時間着用していれば、どうしても着物は直線縫いで作られたものなので、乱れてきます。着慣れれば綺麗に着装できるようになります。所作、歩き方によっても着姿は変わります。原因が何かはなんども着用してみなくては解りません。手で作られた品ですので、ミシンで作られた品のようには、まっすぐにはなってない場合もありますが、手縫いだから、多少の伸び縮みで破れたりしない利点もあります。ご検討ください。

友人から振袖一式を借りたのだが式当日にゾーリの裏がめくれてしまった

古いゾーリを久しぶりに履くとこんなことがたまにあります。目安は10年ぐらいでしょうか?
雨の日に着用した時は水分をよく取っておくと良いでしょう。砂利道を歩いたりした時も注意しましょう。
裏が剥がれるのは、接着剤のせいかもしれません。近頃の糊はそんなことも少なくなりましたが、保管場所や利用回数によっても、ゾーリの程度は変わります。
履く前に調べてから利用しましょう。

祖母が絞りのゆかたを作ってくれたけど、着用後はどうしたらいいの?縮まないかな?

絞りのゆかたは素敵ですネ。
名古屋では有松とか鳴海とかが絞りで有名で、昔はよく着用されました。近頃は値段も高額な為、昔ほど着用される方が少なくなりましたが、とてもオシャレです。
着用後はできるなら着物屋さんで洗っていただくといいでしょう。これまでの経験で、クリーニング屋さんに出したら、プレスされて絞りが伸びてしまったという苦情が多くありました。絞りでなければクリーニング屋さんでもOKです。

シミヌキに出したら高額だった。

高額だった原因は色々考えられます。
㋑古いシミの場合
㋺マジック・ワイン等、取れないシミの場合
㋩シミの原因が何かわからない場合
㋥日ヤケ等で完全に変色してしまった場合
㋭業者が悪い場合
色々な原因がありますが、まず仕事をしてもらう業者をよくチェックし、信頼の置ける業者に託すこと、仕事をする前に見積もりが取れる業者なら見積もりを取ってください。(見積もり料がかかるかもしれません)
商品を調べずに金額を言う業者は仕事もいいかげんと思ったらよろしい。仕事にかかったら、その業者を信用することです。汚れが取れなかったりした場合は、きちんと病と同じ様に説明してくれます。

タンスにしまってしばらく着ていなかったら、着物の八掛がたるんでいた。

八掛とは、女物の袷着物の裾や袖口の裏につけている生地のこと。

タンスにしまいっぱなしで、着用しようと着物ハンガーに着物を掛けたら、裏がたるんでいたりすることがある。
振袖、留袖や訪問着で、表裏の生地が同質の品はそういうことは少ないのだが、大島や鬼しぼちりめんの小紋等、表地と八掛の品質が違う品は生地の収縮率の違いで、時々お客様から注意された。

この場合、仕立屋さんの仕立方での問題、生地の製造工程の段階での問題等や、又、保管中の湿気の問題等があげられるが、早くたるむか遅いかの違いぐらいで、結果的には、いつかはたるむ。
生地の収縮率の違いだから仕方がない。
なるべくガード加工(正直屋では縁加工)をかけることをおすすめする。
だが加工しても、ジュースをこぼしたなどの水分に対しての撥水性には効果があるが、蒸気や湿気などに対しては縮みを防ぐことはできないことも理解しておく必要はある。

着物は湿気を一番嫌う、それは着物だけでなく洋服でも同じことです。

長襦袢が汚れたのだけど・・・

丸洗いやシミ抜き、洗い張りなどが必要かもしれません。

長襦袢は下に着るものだから、見えないからということで、汚れてもそのままにしていると汗が変化し生地が傷んだりします。出来るなら時々汗ぬき等をすると良いでしょう。

先日もお客様からお預かりした長襦袢、一度もシミヌキ等もしておられないので、悉皆屋(しっかいや)でチェックしてもらったら、丸洗い代金+シミヌキ代金で22,000~25,000円ぐらいかかるとのこと。
それまでかけても新品の様にきれいにはなりません。
結局丸洗いだけで我慢していだくことにしましたが、裏生地が黄色に変色したり、裏生地まで汚れが写ってしまったとなると、洗い張りをして仕立て直しをする訳ですが、そうなると裏生地代金プラス仕立て代プラス半衿代金となり、相当の金額になりました。

昔なら、洗い張りも仕立ても自分自身や親がしたりして、その費用もかかりませんでしたが、現代はそんなお客様は少なく、針を持ったことのない人ばかりです。
半衿つけも出来ない方が多く、それがあたりまえの時代です。

既製品なら安価ですが、その場合は生地がポリエステルだったり、寸法が合わない等の欠点も出てきます。

着物をきれいに利用するには、シミがついたら早く処理をする。
陰干しをし汗を必ず抜く等の心がけが必要です。
又、時々は業者に持参してチェックしてもらいましょう。(チェックだけなら無料です。)色々と相談にのることもきもの屋さんの仕事です。

足袋(たび)の洗濯はどうしたらいいの?

足袋は自分でも洗えます。

私はほとんど毎日着物を着ています。肌着や着物等の整理や洗濯は女房にやってもらいますが、足袋だけは女房のものも私が洗っています。
方法は大体以下の様です。参考になるかな?
私は夜の入浴時に洗います。

1.ぬるま湯につけておくと良いでしょう。
2.固形の洗濯石鹸をタワシに塗り、地にあたる部分を洗いこすります。
次に外にあたる部分を洗い、一度ゆすぎます。
もう一度地にあたる部分を洗います。
※鼻緒にあたる部分は歯ブラシで洗っても良いでしょう
※指を足袋の内側に入れて外をこすると良いですね。
3.ぬるま湯できれいに3~4回すすぎます。
4.脱水した後、ひっぱって小ジワをとります。
5.足首の金具のない部分を洗濯ばさみでとめて干します。

以上、洗濯屋さんに出される方も多いですが、自分で洗ってみるのもよい経験になりますヨ!!

着物をクリーニングに出したら金彩が取れてしまった。

現在は少なくなりましたが、以前私のお客様で経験したことがあります。

『なぜそんなことが起こるのか?』
原因として、ドライクリーニングの溶剤と金彩に利用した接着剤が不適合だった可能性があります。

私のお客様の場合は、振袖の金彩が取れてしまったのですが、たまたま同じ型紙があり、もう一度金彩を染めてもらい、新品に戻りました。
戻らなかったら大変なことになっていました。

しかし現在の着物は接着剤の研究がなされ、この様なことはほとんどありません。

着物を何度も着れば汚れます。
部分的に汚れれば、そのシミの原因を聞いてシミヌキをします。
全体的に汚れれば本来洗い張りをすることで元の反物の状態にして水洗いをして全体のシミを取り、又仕立て直しをします。
現在は自分で縫われる方が少ないので、高額な仕立代を出さない方法・・・つまりドライクリーニングで着物を丸洗いされる方が多くなり、このようなトラブルもおこるようになりました。
シミヌキに出す場合は、購入された呉服屋さんに出されるか、高額になるかもしれませんが責任あるシミヌキ専門業者に出すことをお勧めします。

※金彩がたとう紙に付着して取れてしまった場合も、同じ様に防虫剤と接着剤が化学反応して、たとう紙に付着したものと考えられます。

着物にシミをつけたのですが、パールトン加工がしてあります。

パールトン加工とはパールトン社が行っている加工です。
他に加工ではガード加工、はれやか加工、ストレッチ加工等、各社それぞれ名前をつけていますが、
当社では縁(えん)加工という加工を施しています。それぞれ使用する液が違います。当社では、抗菌撥水加工もプラスしていますので、カビ防止の保証もしています。
さて、パールトン加工をされているとのことなので、シミヌキは簡単に出来ます。ただしホームページにも説明している通りシミは病と同じですので重病の場合はとれない場合もあります。

早期発見、早期治療が一番大切です。
ただし、毎回シミヌキに出す必要はありません。期間が開く場合はシミの箇所を調べて業者に報告下さい。一度購入された呉服屋さんでチェックされてみては?
当社でも取り扱います。お近くの正直屋各店へお出かけ下さい。

「紋」のまわりが四角に色落ちした。

よくある原因としては、下記のものがあります。 ・和紙が特殊でその紙質が染料と反発した ・防虫剤が原因 ・陰干しをしていない。

今回の黒留袖の色落ちの原因は分かりませんでした。

着物の紋は京都の専門業者に出したところ、よ~く観察すれば気付くかな?ぐらいまでに直りました。
96~97点かな?これ以上は無理との見解でお仕立てをして納品いたしました。
専門家の職人さんにお願いするのが一番いいと思います。

パスタソース等の油のシミは水で拭いてはいけないって本当?

本当です。絶対にダメ!!です。

水で拭くのもダメですから、「おしぼり」で拭くのもいけません。

パスタソースは油性のシミになります。通常シミを取る場合は水溶性のシミをとってから油性のシミをとります。
この工程が逆になってしまうと、油性のシミは落ちにくくなり、シミが残ってしまうのです。

昔購入した留袖の箔がポロポロととれてくる。

長い期間利用されていると箔がとれてくる品もあります。

このような品は 1.糊が悪い場合 2.糊と防油剤が化学反応してとれてしまった場合 3.カビによる剥(は)がれの場合 などが考えられます。

使用されている箔によって直しの値段も違ってきますので、信用のあける専門店に見せて相談されることをおすすめします。

加工によっては、新品を購入された方が安価な場合もあります。

サイズ相談

dt>13才までの着物の着方

孫が10才なので着物を着せたい。以前は、お正月にウールのアンサンブルを縫い上げをしてよく着ていました。ウールにモスの長襦袢を着た姿が見掛けなくなりましたが、現代そんなスタイルが新鮮でいいかも。商品探しから楽しみましょう。古くからの着物屋さん、楽天、メルカリ、自分のおしゃれ探し、13才までは縫い上げをして、13才になったら大人と同じスタイルで着物姿を楽しむ。

七五三の縫い上げについて教えてください

子供の身長や体格は1年もするとずい分変わります。反物から作られる方は、長期間サイズ直しが可能な為、内上げと外上げをします。既製品の場合は外上げだけですが、本人のサイズを実際に試着させて計るとよろしい。サイズ直しには少なくとも10日間程預からせていただきます。縫い上げをするのは子供の証拠。十三参りまでは縫い上げをしました。

宮参りの着物を購入した時に七五三の3才でも利用できると聞いたが?

はい、出来ます。ただ身丈直し(ヌイアゲ)袖の丸みつけ、半衿つけ等の直しをするのに1週間程かかります。参拝する日程が決まったら、なるべく早目にお電話してご来店ください。

先日着物屋さんで「タビ」を購入したのですが履けない

昔は別誂えで職人さんに「タビ」を作ってもらうキャンペーンも行っていましたが現在はやっていません。普通販売されているタビが履けない方は結構多くいます。甲高の人、足巾の広い人、私は親指と人差し指の間が深く、既製品ではやはりダメです。少しぐらいのことでしたら、一番上のコハゼをはめないで履いてもよろしい。又、特別に甲高の人用、足首が太い人用、足巾が広い人又狭い人用の品等、正直屋では、色々なサイズの品を用意しています。ご相談ください。

小学生袴をレンタルします。足が小さく22cmなのですが、そんな草履あるかしら?

赤とピンクがあります。対応は21.5cm〜22.5cmなのでちょうど良いのではないでしょうか。

私は外反母趾で足袋は履けない

外反母趾でも軽い症状の方はその方にもよりますが、巾広のサイズで履けたり、甲高の品で間に合う場合もあります。足袋にもいろいろ種類がありますので、サイズだけで購入するのではなく、できるなら履いて確かめることをお勧めします。それでもダメな場合は、ソックス調の足袋もありますので、ご利用ください。
★参考:「正直屋縁」「毎日着物-足袋」をお調べください。

母の振袖が昔デパートの逸品コーナーで購入した品で、私もとても気に入っています。一度調べてほしい。

お母さんとお嬢様の身長差が10cm程あり、身丈と裄を直した方がよろしい。とてもきれいに着られていて、又保管状態も良く、時々虫干し等で風通しもされているとのことで、生地もしなやかで丈夫。こんな振袖を見るととてもうれしく思います。悉皆専門の京都の業者で洗い張り、スジ消し等をして、胴裏は少し黄変しているので交換します。同じように長襦袢もサイズ直しをしましょう。半衿は今は刺繍の品をつけます。重ね衿も変更しましょう。その他小物等(帯〆、帯あげ、ゾーリ、バッグ)は仕立上がった折に試着していただいて決めれば良いと思います。

昨年夏にお祭りや花火で着物好きになりました。お母さんの着物を安価で私のサイズに直したい。

お母さんもきっと喜ばれると思います。仕立上がりの着物を見せていただいたら、やはり古いシミ等があり、サイズも身長が8cm違っていたので、洗い張り後、仕立は海外仕立てでお願いしました。裏生地も黄変していましたので交換しましょう。やはり絹がいいと思います。八掛は洗い張りをして再利用いたします。もっとお値打ちにしたいということであれば、裏生地の交換はガマンしていただき、シミの部分だけ、シミヌキをしてきれいにします。身丈直しはガマンして、裄だけは長襦袢サイズに合わせ直します。お金をかけない工夫は色々。予算を言っていただき、出来るだけ安価で新品に近い状態になるよう相談いたしましょう。

七五三の着物は大きくなっても着られますか?

七五三の着物も種類によって、多少違います。

1.宮参りの着物(初着)を利用された方(女の子)
宮参りの着物を3才の時に裄・身丈直しをして利用します。しかし次の7才では利用できません。
もちろん成長の度合いにもよりますが、お正月、ひな祭り等にも着せてあげるとよろしいでしょう。

2.宮参りの着物(初着)を利用された方(男の子)
男子の場合は数え年の3才、5才と利用します。袴をはきますので、身丈が多少短くなりますが利用できます。
3才が終わったら、できるならお正月も着せ、その後は肩縫い上げ、身丈縫い上げをとって保管し、次の5才の時に又利用します。
5才の時には羽織も着せてあげるといいでしょう。

3.3才用の既製品を購入された方
きものも被布コートも7才では利用できません。
身長の伸び方によって着られる年数が変わりますが、その都度身丈・裄直しをして、お正月や雛祭りなどに着せてあげて下さい。

4.3才用の小紋等を別誂えで作られた方
この場合は、内あげ・外あげで身丈・裄を調整してあります。
丈直しをすれば5才、7才と利用できますが、洗い張り、仕立て直しをしなくてはいけない場合があります。
着用される本人の身長等にもよりますので、呉服屋さんと相談下さい。

5.7才用の既製品を購入された方
身長の伸び方によって着られる年数が変わりますが、その都度身丈・裄直しをします。七才以降もお正月や雛祭りなどで着用できます。

子どもの着物姿は可愛いですネ。汚れを気にしないでなるべく回数を多く着せてあげて記念写真に残しましょう。
10年後、20年後、30年後に親との絆の大切さを写真からも感じとって感謝してくれる時がきっときます。
だから写真も祖父母、親戚の方々と・・・
『この人だあれ?』
「この方は○○さんでネ、あなたをすごく可愛いがってくれたのヨ!!」と
言ってあげて下さい。

仕事で着物を着るので安価な古着を購入するのですが、寸法が合わない。私は身長158cmです。

古着は仕立上がっていて安価なので気軽に購入できる利点があります。しかし、あなたのサイズで作られた品とは違うので寸法が合いません。寸法を合わせたいのなら、着物のサイズの勉強をして、メジャーを持参して買いに行くと良いでしょう。普通柄やジミ・ハデをメインに購入してしまうことが多いと思われます。身長が1m50cmで着用されていた人の古着であれば、あなたが1m58cmの身長だとすると、身丈や裄も自然に短く、大きくサイズ直しをしなくてはいけません。仕上りサイズが短く作ってあって丈がでない場合、古いシミが有り、とれない色焼けしている場合はそれを直してからのサイズ直しになります。又、短いままで着用してしまう、そんな方も多いでしょうが、購入する折にサイズチェックさえしておけば自分のサイズに合うかどうかが解ります。古着はどちらかというと短いサイズで作られていることが多いので、身長の高い方はポリエステル素材の仕上品のLサイズを着用された方が良いかもしれません。もちろん仕事の内容にもよりますが、絹(シルク)でなくてはいけない仕事の場合は、別誂えで新調されることをおすすめします。

子供が7才の時に、長く着用できるよう反物の小紋柄で作ってもらった。十三参りに着られるか?

反物といっても、3丈物と2丈5尺の物があります。洗い張りをしてみないと解りませんが、ご本人の身長が1m40cmぐらいなら、大抵作れると思います。仕上り品を見て調べてみましょう。こんな場合は対外内揚げと外揚げをして調節し、揚げをとることで、8才9才と着用してゆきます。外揚げが無くなったら洗い張りをします。その時にどのくらいの身長まで対応できるか解ります。とりあえず、着物屋さんに着物・長襦袢を持参して調べてもらいましょう。

「仕上りゆかた」を購入したんだけど大きい気がする。私は身長1m48cmです。

仕上がりゆかたは普通1m60cm使用で作られています。
若い方は寸法のことをよく知らないので平気で着用されていますが、前後5cmぐらいなら、ちょっと大きい・ちょっと小さいで着られますが、12cmも低いと寸法が大きくて着ずらいでしょう。
ちょっと高額になりますが、反物から作る方法又は着物屋と相談して、サイズの小さい仕上りゆかたを探してもらうとよいでしょう。

普段3Lサイズの洋服ですが、振袖は着られますか?

大丈夫です。振袖も着られます。

現在の振袖は[生地の幅も広く]作られていて、身長も175cmぐらいまでなら別誂えということもあまりなくなりました。
ただ体型によっては振袖を別誂えで生地から織り染めた方がよい場合もあります。その場合は振袖にあわせて長襦袢も作ることが可能です。

体型に合わせて、袋帯も普通の約4mのものよりも30cmぐらい長く織られた品を選び、帯〆・帯あげも長尺の方が良いでしょう。
又、足袋(タビ)も、サイズ・幅・足首などで既製品が合わない場合もあるので一度その場ではいてみると良いでしょう。

腰ひもが一廻りしかできない。長さが足りないので困っています。

長尺(2m30cm前後)の腰ひもがあります。
その他にも「3本の腰ひもで2本を作る」(3mぐらい)ことで2廻りが余裕を持ってできるように対応できます。

ふくよかな方や、妊娠中の方などは普通の腰ひもでは一重しか廻りません。

洋服やズボンに利用するベルトは一重なのに着物は二重にこだわっています。
もちろん紐(ひも)自体一重より二重の方が「きちんと縛れる」という理由もありますが、古来日本人は長い品=長寿をイメージし、お祝いの品にと帯を贈りました。
厄払いにと7色の伊達締めをプレゼントしたり、帯締め等を贈り物に利用したのも長生きしてほしいという「お願い」の気持ちのあらわれでしょう。 次の世代に教えておきたいことです。

特別サイズの人用に、ピッタリの小物はありますか?

草履(ぞうり)などは、できるだけ既製品からお探しします。またオーダーメイドでつくることもできます。

草履のサイズの大小や、身長の低い方だとサイズも小さく踵(かかと)の高いものを欲しいと言われる方が多いてす。

特別サイズの注意点です。 1.気に入った品を探すのには時間がかかります。 2.値段が普通より高額になる場合が多いです。 3.品揃えはどうしても少なくなります。

ただ、洋服でも思いがけなく値打ちにお気に入りの品が見つかることもあるので、色々な店で商品をチェックすることを心がけるようにするのもポイントです

リフォーム関連

私の祖母の着物がたくさんある。私の孫に着せてあげようと思っているのですが、祖母は1m55cmでした。孫は1m58cmの身長です。

お話を伺ったら大島紬のようです。4世代前の品なので管理方法によっては、糸がもう弱っていて使用できない場合があります。絹は基本100年でダメになります。その場合は季節ごとに風通しをし、管理されている場合で箪笥に入れっぱなしの品は、しなやかさが無くなり、強く引っ張ると、引けたり破れたりします。又、糸も弱っているので使用する場合、一度きれいに解いて裏生地も変え、仕立直しをおすすめします。まずは専門の悉皆屋さん、又は着物屋さんと相談されると良いでしょう。

母が父と出掛ける折によく着用していたお気に入りの本場大島紬をわたし用に作り直したい。

よほど気に入っておられていたのでしょう。八掛も破れています。当時は紬地の八掛でしたが、丈夫なチェニーの八掛に変えます。洗い張り後、シミヌキ代が安価になるよう撥水加工(正直屋では縁加工という)を施しておきます。身丈は十分に取れるよう作られてますが裄はいっぱいで作ります。以前は常着は今のように長くは作らなかったから、お客様には十分なサイズです。常に着用される方は袖が汚れにくくするには袖丈を短くするか裄を短くしたものです。着用姿が楽しみですね。

祖母が結んでくれた結び糸の反物があるのだが…

昔は指を使うことで健康に良いということで結び糸がよく売れました。糸を結んだらそれを反物に織ってもらい、それから柄染めをし、仕立をする。仕上がりに半年も掛けて、その間ワクワクして、仕上るのを楽しみに暮らしました。生活が洋風化・スピード化し、現在はそんなお客様も少なくなりました。令和の時代になり、本年時限りで大きな柄染めの染屋さんが生産をやめることになります。しばらくは金額は高額になりますが、続けられるそうですが、廃業の準備を進めるそうです。もし柄染の予定があるようでしたら令和1年の間にご注文されますように!!

お母さんの振袖を着用したい。だけど古いシミや黄色く変色しているような気がする。直るかしら?

お客様の会話で直しに出せば新品になって戻ってくると思われている様なのでお断りしました。洗い張りをしても黄変やシミは完全にきれいに新品になって戻ってくる訳ではありません。いつも言うように、病と同じで重い病、つまり古いシミは完全にきれいになりません。シミは早く治療すればきれいになります。(例外もあります)病でも早ければ直ります。しかし手術をすればキズは残ります。新品になるはずがありません。早く治療しなかったのが悪いのです。絹物は水分を一番早く吸う繊維、シミを一番早く拾う品。しかし動物性繊維として、体には「しなやかでやさしい」繊維です。良い点は利用し、欠点は理解し補うことが必要です。

昔、着物屋さんに勧められて寿光織の白生地を購入。色無地に染めたのだがハデになったので染替えがしたい。できるなら柄染にしたいのだが?

一度生地を見てから検討しましょう。染替えには生地をバラバラにほどき、洗い張りをしてから染替えをしますが、商品が傷んでいたり(日焼けがひどい、古すぎで生地利用できない、シミがあり取れない)する場合はその直し代金もかかる場合があります。商品をチェックし、業者で調べていただき、生地の具合がよければ染替えいたします。この場合見積りも出せますので、係にお尋ねください。柄型はその際に選んでいただきます。

母が亡くなる前、この着物は結城紬と言って高額な品で亡き父がプレゼントしてくれた品だと言っていた。私もそろそろ着物が楽しめる年齢になったのでサイズ直しをしたい。

とても良い話を伺いました。着物は思い出深い品がたくさんあります。お母さんもきっと喜ばれることでしょう。身長は10cmほど娘さんの方が高いと言われましたが、着物好きだったお母さんは、そのことも考え「「託し(おはしょり)」(お腹の部分に残布を入れて仕立する)に十分入っていたのでお嬢様の寸法に十分に仕立上りました。汚れもなく丁寧に何度も着用されていました。こんなことで夫婦の仲睦まじさや子供の愛情もわかるのですね。

洗い張り とはなんですか?

着物を反物にとき解いてきれいに洗い、着用できるよう縫い直す作業のことです。

近ごろは少なくなりましたが、紬や大島、小紋等を、

卦(け)の時(常なりとも言う)普段の日によく着物を着用される方は、2~3年に一度着物を洗い張りします。

着物は直線縫いですので、そのおりに、太ったり痩せたりして体型が変わった方は身巾・裄(ゆき)を直します。
特に膝(ひざ)のあたりは座ったりして繊維も傷んだりしているので、最悪は前後を交換したりしてリフォームします。
結城紬などは新品よりも洗い張りした品の方が風合いも、やわらかくなり着やすくなるので洗い張りは特におすすめです。
裏生地(胴うら)も黄ばみがある場合は交換します。

着物の洗い張りをしたい

洗い張りをされる人も少なくなりました。洗い張りとは、仕上がった着物を全部ほどき、洗い、もう一度仕立て直す作業のこと。全部バラバラにし、洗剤をつけたタワシで洗います。上手な職人さんが洗った生地はまったくきれいになります。これをすると繊維自体も元に戻るので、特に毎日着用されている人の膝の部分は、元の丈夫な生地に戻ります。又、仕立の折に上前(うわまえ)と下前の生地を交換すれば新品と変わらない風合いになります。
近頃は仕立も日本人の職人さんの高齢化が原因で仕立される方が少なくなり、料金も高くなりました。安価で仕立をお願いするなら、海外仕立(中国・ベトナム)でお願いすれば、仕立期間が2ヶ月ほどかかりますが安価に出来ます。
日本の着物は直線縫いで作られています。何度でも作り直しが出来るよう考えられたものです。こんな便利な着物をもっと利用したいですね。
幸せな社会で育った我々には、そんな先祖の因子が残されているのです。時には先人の「もったいない」という心構えを味わってみるのもいいかな?

別誂で仕立てをお願いしたら高額だった。仕上り品は安価なのに・・・?

昔は仕立物はほとんどが日本人が仕立していました。
時代の流れで生活様式も変化、着物着用が少なくなれば、仕立物も少なくなり仕立屋さんも少なくなり、仕立代も高くなります。
仕上り品(プレタ)は中国・ベトナム等で仕立てをしてましたから、別誂仕立も同様に海外仕立てでやれるようになり、特急品でなければ日本人仕立より安価で注文できます。
ただ、誰が仕立をしているかも解らないので当店ではレンタル品等は海外仕立をしていますが、それ以外はほとんど日本人仕立でやっています。
仕立屋さんも高齢化が進んでいるので、今後仕立屋さん探しも難しくなってくるでしょう。

昔作った色無地の着物がハデになったので染め替えをしたい。

色を新しくするには、まず仕上りの着物を解き(ほどき)反物の状態に戻します。洗い張りという作業で綺麗に洗います。その時にシミ・ヤケ等をチェックし、直さなくてはいけない場合はシミヌキ等の作業をします。
八掛、胴裏等古くて変色したり、生地が利用出来ない場合は交換します。利用できる場合は一緒に洗い張りをします。
色を決め染色します。薄い色から濃い色にする場合は薄い色の上に濃い染料で染めます。
濃い色で染められた品は色ヌキをしてから染めます。
仕上ったら仕立ての方に回します。

古着屋で購入した着物を仕立て直したいのですが?

着物のサイズを調べ本人のサイズに直せるかを調べます。古着というだけで、どのくらい前の品か解りません。生地の問題・シミ・カビ、色ヤケ等の問題、どこまで新品にできるかは商品を見てみないと解りません。
以前に水商売の方が古い古着を持参され、クリーニング店で洗ってもらったが、きれいにならなかったと苦情を言われていたが、ご自分もきれいに利用されていない方でしたので、シミヌキをことわりました。
業者に出しても、シミの程度により、取れない場合があります。シミは病と同じ。本当に着物の好きな方は、常に丁寧に大切に扱います。シミも早期発見、治療をしていれば悪くはなりません。出来るなら、信頼のおける「きのも屋」を見つけ、その係りの人と色々と相談し、勉強すると良いでしょう。

祖母(身長148cm)が着た振袖を孫(身長162cm)に着せたいのですが?

無理なポイントが色々あります。それを承知で着られるのなら、問題ありません。
●ポイント1
2代前ということは、40〜50年前の品ということで、生地自体が利用できるか?裏生地も茶色に変色しているのではないか?
●ポイント2
身長がずいぶん違うので、仕立て直しをする必要があります。袖丈もお孫さんのサイズとしては短くなることが考えられます。
●ポイント3
現物の振袖を調べて見ないと解りませんが、古いシミやカビ、虫くい、変色等でサイズ直し代金が高額になる場合があります。 とりあえずは、上記のポイントが問題点ですが、業者(きもの屋、悉皆屋さん)へ持参して、調べてもらいましょう。

お母さんの振袖が着たいのですが?

お母さんの振袖着用をきもの業界では『ママ振』と呼んでいる。
20~30年くらい前の振袖を着用することになる訳です。
身長が同じくらいなら直す部分はありませんが、最近は裄(背中心から袖先までのことを言う)を洋服感覚で着用される為、お母さんが着用されていた頃より5分~1寸長く作ることが多くなりました。
気になるようならきもの屋さんと相談して直して下さい。身長差が5㎝以上、ヒップのサイズが10cmぐらい違う場合は全体的に直す必要があります。
この場合もきもの屋さんに振袖、長襦袢を持参し一度試着し寸法直しを検討された方がよろしい。
基本的な作業は洗い張り、シミヌキ、仕立ですが、裏生地はもし茶色に変色している場合は交換をおすすめします。
ついでに撥水加工もされておくとシミヌキの場合に安価で取れます。

亡き母のきものがたくさんあるのですが・・・

洋服にリフォームするのもよいでしょうが、できるなら着物で・・・

着物は「仕立てなおし」を行うことにより、自分の身長・体型に合わせた着物に直すことができます。

また「染め替え」で着物の雰囲気を一新したり、同時に「洗い張り」を行なうと汚れもとれ、新しい生地のようになります。

「仕立てなおし」は、夏の前(5、6月)が仕立て屋さんが暇で大変よろしい。ゆっくりと丁寧に仕立てをしていただけます。

近頃は古着が流行で、古着屋さんが大変にぎやかです。
名古屋では大須界隈にたくさんお店があります。それはなぜかというと、昔は着物に悪霊が憑く(つく)のを嫌い、特に古着については『お祓い』をしてから着物を着たのです。
大須には大須観音があり、本来業者は購入した古着を近くの観音様で一度お祓いをしたのでしょう。
つまり悪い霊がついた衣服はそこで厄払い、厄落しをしてから販売されたのです。お年寄りが喪服をレンタルにしたがらないという話も、この様なことからかもしれません。

さて、お母さんの着物には『思い出』がたくさん詰まっています。
あなたとの懐かしい楽しい思い出も・・・できるならそれを次の世代に繋げてゆければいいですね。
物の大切さ、リサイクル、それが『心の豊かさ』だと思うのです。

自分が着た振袖を娘に着せたいのですが? 153cm→162cm

寸法直しをすれば、着用できる場合もあります。

振袖の場合、身丈は十分に直せると思いますが、裄丈(ゆきたけ:巾)は着物の関係で一尺8寸ぐらいまでしか広く出来ない場合もあります。
(近頃の品は1尺9寸でもOKの品もありますが)
もちろんこの場合絵羽柄で仕上がっている振袖の場合の解答です。

もし反物総柄の小紋等でお母様が仕立てされていた商品ですと、身丈・裄丈とも、もっと短くなる場合もあります。
どちらにしても現品を見なくては寸法直しができるかどうかわかりませんので、店舗にお持ちいただきます。

寸法直しの方法 1.振袖・長襦袢の両方をチェックします。
2.着物を解き、シミや日焼けがないかチェックしながら洗い張りをします。
(しみ・日焼け等がある場合その箇所を直し、刺繍のほつれ等もこの時に直します。)
3.ガード加工(縁加工:防汚・防カビ・防水)をして仕立てなおします。

代金 シミ・日焼けの有無によって変わります。店舗に着物をお持ちいただきお尋ね下さい。

お母様の大切にしている着物をお嬢様が着用するというのは、大変素晴らしいことだと思います。ぜひ、正直屋にご相談ください。お仕立て直しも承っております。

私の色無地を娘用に仕立直したい。 158cm→165cm

お話を伺ったら、お母さんが1m58cm、娘さんが1m65cmでした。身長差が7cm違うので、身丈も裄(ゆき)も直さなければなりません。

身長の高い人の品を、低い人用に直す場合(短くする) 表面を見ただけで、日焼け、傷状態が分かるので、仕事としては、仕上がり品を解き、洗い張りをし、仕立て直しをします。もちろん汚れや傷があれば、仕立の前に直します。

身長の低い人の品を、高い人用に直す場合(長くする) 隠れた部分のチェックが必要になります。
特に裄、身丈直しは隠れた部分と表に出ている部分の色が変わっていることが多く、その場合色あわせをして直します。
直さないとラインが出てしまうのです。(日焼けした所と焼けていない所の差が色が違って目立つ訳です。)
身丈直しは、生地に『たくし』『八掛け部分』に縫い上げ等の余分がなければ出来ません。
もちろん仕上がった着物の解き(ほどき)をしなくては、余分が分からない場合もあります。

色無地の場合の直しはそれほど難しくはありませんが、訪問着等の柄物の直しは大変で、高額になります。
紋が入っていたりする場合はもちろん、その紋を利用したい場合、身丈が長くならないということもあります。
基本は直す方のサイズに出来上がるかどうかが一番の問題ですので、難しいことは業者と相談して下さい。 着物は何度でもリフォームできます。色々と検討してみて下さい。

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すべて正直屋におまかせください。
お問い合わせ
鶴舞本店 0120-39-0529 和合店 0120-52983-1

 
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