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| ■入学式 |
一般的にはどの家庭においても、それぞれの節々に家族を始め親類、近所、友人同志で祝いをする習慣が続いている。衣服を改め、すがすがしい気持ちで入卒式に参列するのが常である。やはり衣服、帽子、鞄が新しくなる事により、心が引き締まる思いがするものである。
さて、入卒式に参加する母親も、当然のことながら礼服に身を包み、子供のはれ姿を見ることを無上の喜びとしている。衣服で身を縛ることが、心を縛ることになる。縛られることがより一層の喜びを呼び込んでくる。着物を着ることがいつもと違った気持ちにさせ、しぐさや立ち居振る舞いまで変わり、言葉つきまで変えてしまう。
ハレの場とは、神との対面の場でもある。入学できたのも、卒業が叶ったのも”お陰さま”なのである。”お陰さまとは、神仏のたすけ、おめぐみがあったの意である。
だから、まず氏神様にご報告と感謝の礼を述べることが常であった。神との対面は、ハレ着でなければご利益ないし、自分の心が通じないと考えたのである。それぐらい衣服には呪的要素が強かった。
しきたりの文化論 −衣き心− 著者 北原 秀猛 より抜粋 |
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| ■成人式について |
古来から最も重要視されてきた通過儀礼に成人式がある。この儀礼を通過することによって、公私共に一人前として認められた。一人前と認められる条件は二つあり、一つが年齢によるものと、もう一つは労働による基準である。例えば、一定の面積の田圃を耕せる事であったり、女性であれば裁縫ができるとか、煮炊き炊事ができることなどが条件であった。一人前と認められると、労働にも神事にも地域の一人として参加することができる。
一般的には女性は十三歳になると「娘組」へ加入した。花嫁修業・家内作業・農事手伝い、男女交際などを中心に教育を受けた。役割分担による責任と義務と共に、その質が伴うように、親や先輩たちから、教育を受けていたのであった。それにふさわしい「しつけ」を完全に施したのである。
それにつけても、形はともかく魂のはいっていない成人式をもつ人が余りにも多い。酒、たばこは年齢から自動的に許されるが、能力的条件が全く加味されない。ただ振袖を着せてやればよいというものではない。親が客観的に子供を眺める日といってもよい。
「一人前の人間として自分に責任をもち、堂々と生きていきなさい。それができるように、この二十年間手塩にかけて、貴方に対して躾をしてきたのですよ。」このような、親としての自信を子供にはなしてやる日なのだ。
「しきたりの文化論−衣は心−」 著者 北原 秀猛 より抜粋させていただきました。 |
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| ■十三詣りについて |
生まれた年の干支が初めて巡ってくる年(数え年の13才)になった男女が、知恵と福徳と健康を授けて頂く為に、虚空蔵著薩にお詣りする行事です 。
特に、13才は初めて巡ってくる厄年で、厄除けのお詣りであると共に、肉体的にも生理的、精神的にも、子供から大人への転換期なので、親子でお詣りをして、心のけじめをつけようと云うのが、この行事の初まりでしょう。女の子の着物では、「本身はじめ」といって「四ツ身」から初めて本裁の着物を腰ひもを使って着付け一人前の女性となるのです 。
200年前にこの行事を行った京都の法輪寺では、陰暦の3月13日(現在の4月13日)にお詣りをします。現在は日頃お世話になっている神社仏閣へ足を運ぶ方が多いようです。
お詣りは、「知」「美」など祈願する事柄を本人の自筆で一文字書いたものをお供えし、帰り道では、せっかく頂いた知恵をなくさないように、渡月橋を渡りきるまで後ろを振り返らないと云う習わしがある。
東海地域の行事開催地
日泰寺(名古屋市) 052-751-2121 世尊寺 (岡崎市) 0564-22-1805
亀翁寺 (稲沢市) 0587-32-6334 大洞院 (恵那市)
<参考>京都和裁産業振興財団 京都織商 京都きもの振興会 |
| ■七五三に詣りについて |
今日のように七五三が、11月15日に定まったのは、この日が陰陽道の説く最良の吉日のひとつにあたり、多くの大甞会(だいじょうえ)の行われる日であったことや、将軍綱吉の子(徳松君)の祝儀が行われたことなどからだと言われています。
三歳の祝いは、(男児)『髪置き』といいそれまで剃っていた頭に頂髪を置く儀式。五歳は『袴着』と言い、子供が初めて袴をはく儀式。七歳は『帯解き』『帯直し』などと言い、初めて帯を結ぶ女児のお祝いです。お祝いをいただいた方々には、お参りの帰りにお礼の挨拶をし、千歳飴や赤飯を届けるのが習わしのようです。 |
| ■七五三について 〜装い〜 |
三歳・・・男女とも、お宮参りの時の祝い着。
五歳・・・男の子。熨斗目(のしめ)模様の紋付の羽織、仙台平の袴。
七歳・・・女の子。四つ身の本裁ちにした総柄の友禅に結び帯。
父親・・・和装の場合は、無地の紬地で羽織は紬の縫い紋
洋装の場合は、ダークスーツなど
母親・・・和装の場合は、色留袖、訪問着、付下げ、色無地に格調の高い袋帯
洋装の場合は、スーツやワンピースなど
※五歳、七歳は子どもの体格差が大きい為、衣装選びは親子一緒の方が良いでしょう。 |
| 正直屋本店:名古屋市昭和区鶴舞3丁目17-11 TEL:052-741-0529 FAX:052-733-2525 |
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